【ミシマノリノベ】固定概念にとらわれない家づくり(僕のこだわり)
造作工事が完了しました。
リノベーションやリフォームの場合、作業を進めながら決定しなくてはいけない事が多々発生します。
新築であれば、ミリ単位で詳細図を書いているので、ほぼ問題なく作業が進むのです。
しかし、リノベーションの場合、解体しないと分からない寸法があったり、建物の水平や垂直も、想定外の傾きになってたりするので、その工程の度に打合せが必要です。
また、お客さまとの打合せには無かったけど、施工時に追加した(お客さまには話していません)内容の一つの例としての画像がこちらです。
洗面脱衣室の壁下地の画像です。
真ん中くらいに木を3本並べてある下地がそれです。
今は必要ないと思ってた『手すりの下地』です。
将来的に手すりが必要になった時、下地が入っていれば簡単に取付ける事が出来ます。
これは大工さんと話をして、勝手に入れました。
打合せの時点で話に出なかったから、下地を入れなくても何も問題はありません。しかし、今ならちょっとした手間と材料で出来る事が、後からやろうとすると時間も手間も料金も掛かってしまう。。。
それなら、気づいた時にやってしまおう!
というのが、僕の考えです。
勿論、さすがに追加費用を戴かないと出来ない事もあります。
前回書いた『造作材を加工して作る家づくり』ですが、建具枠を納めた画像がこちらです。
あれ?
前回のブログで、造作材を加工して作る家づくりって言ってたのに、巾木が既製品だ!
と気付いた方は、すごいです!
今回は、僕の頭にあるクロスカラーや全体のデザイン性を踏まえ、予算的に安価になるので巾木だけは既製品を採用しました。
でもね。
少しでもデザイン性を上げたいので、既製品の中でも普通に巾木として売ってる商品を使うのではなく、巾木よりも小さい『廻子』を巾木として使いました。
誰も、廻子を巾木に使ってはいけないって言ってませんから😆
これが、今回のテーマ『固定概念にとらわれない家づくり』なんです。
え?そんなん誰でも簡単に思い付く事やん!
って感じた方もみえると思います。
でも、日本人は、巾木として売られてる商品は巾木として使う!と認識してしまいがちです。
検索もそうです。巾木と検索して、廻子が表示される事は、まず無いでしょう。
何を伝えたいかと言うと、
『そういう柔軟な感性(若しくは経験値)を持ってる設計士さんと、そうでない設計士さんでは、仕上がりに格段の差が生まれると思いませんか?』
という事です。
話が少しずれましたが、毎日現場に通い、大工さんと打合せを重ねて、なんとか造作工事は終わりました。
仕上げ工程に入る前に、大工さんに加工してもらった造作材を、塗装屋さんに塗ってもらった画像がこちらです。
今回の建具枠は、最終的な仕上り感を考慮して、ブラック(三分艶)にしました。
この段階でも、枠のラインがはっきり出て、引締まるんだろうなぁと、想像出来ますよね😉
次回のブログは、仕上げ工程になります。
ブログとして書いてるけど、内容は納まりの拘りを載せてる『DESIGN NOTE』ですね😆