本田の平屋(岐阜県瑞穂市)
家族が自然とLDK(+タタミコーナー)に集まる平屋
床面積:111.79㎡
断熱等性能等級:5等級 AU値:0.53W/㎡K
一次エネルギー性能等級:6等級 BEI値:0.82
外観コンセプト
南と西に道路がある角地に建つ『本田の平屋』。
造成地の入り口にもなるので、南西の角からの見た目をカッコよくする為に、外観デザインを考えました。
切妻屋根の勾配は、南面と北面で勾配を変え、変化を持たせました。
軒の出を大きくし、少々の雨でも外壁が濡れない寸法とし、南からの印象を強く持たせています。
その寸法は、1,365mmもあります。
それだけだと、西面がフラットになり過ぎてしまうので、過去最長となる14m超えの小庇を設置。
それをサッシ上にぶつける高さで設置する事により、1本ラインが通り、デザイン性を上げています。
プランコンセプト
南北に長い敷地を有効に活かす為、とにかく家族が集まるLDK(+タタミコーナー)を最優先に考える必要があります。
そのLDKを南面に配置。
玄関を西面に配置すれば、もっとLDKを南面に持っていけますが、あえてしていません。
その理由は、西の方角が一面の田んぼや畑で、冬の風を受けるからです。伊吹おろしをまともに受けてしまいます。。。
毎日出入りを何回もする玄関の配置面(位置)は、優先度が高いですね。
そんなLDKはこんな感じです。
南のH2.4mのサッシ1つで、十分に明るいですね。
『本田の平屋』のLDKには、タタミコーナーが同じ空間にあります。
同じ空間にある事で、小さなお子さまをお昼寝させていても、気配を感じながらいつもの生活を送れます。
また、タタミコーナーの照明は、あえて壁に寄せました。
それは、まぶしさを軽減してる器具を使っても、やはり眩しいからです。
壁面に寄せて、仰向けに寝てる子供さんを直接は照らさない工夫。
さらに、間接照明的な感覚で、おしゃれさも演出しました。
『本田の平屋』には、十分な収納スペースがあります。
先ずは、玄関土間と繋がっている土間収納です。
『どこに・何を・どれくらいの量を・どうやって』収納するのかをヒアリングし、造作内容を決めていきます。
右下に写ってるパイプは、笠やお子さんのレインコート掛けなどに使用します。
他にも、シューズクローゼットもあるんですよ。
家の中心北寄りには、ウォークインクローゼットを配置。
寝室と廊下にも接してるので、誰でも出入りが出来る様にしてあります。
左面と同じ収納が右面にもあり、ご夫婦で使い分け出来ます。
お客さまこだわりの寝室内にある書斎。
書斎の壁は、天井との間に隙間を設け、気配を感じ取れる環境にしつつ、痛風や採光にも配慮しました。
壁一面の収納棚。これでいっぱい本?が収納出来ます。
収納する本?をヒアリングし、必要な奥行き・高さを考慮して設計しました。
トイレにも収納の工夫をしてあります。
画面左のナラ突板建具を開ければ、そこは収納です。
来客には見せたくない物を仕舞えます。
デザイン的には、あえてこの高さにしました。
トイレ内の収納なので、大き過ぎてもカッコ良くないですよね。
さらに左下奥には、壁を凹ませた空間を配置。掃除道具や芳香剤など、見せない工夫です。
外構のこだわり
僕が設計デザインする家によく採用するのが、この『柵板跳ね出しデッキ』です。
跳ね出す事→影が出来る→奥行き感が出る→デザイン性が上がります。
これは、kizukiの家で採用した『コンクリート跳ね出しデッキ』と同じ効果を生み、でも施工費は安くなる僕オリジナルの方法です。
デッキ自体は本体工事で施工しますが、その手前のステップは、外構工事で施工します。
デザインの統一性を持たせる為に、外構屋さんに材料指定で施工してもらいます。
また、芝の面を盛ら上がらせて、高さの変化も演出します。
こうする事で、変化が生まれるとともに、段差も無くなるので、小さいお子さんでも楽に行き来が出来ます。
また、画像右下の塀も、家全体のデザインに一役買ってます。
実は、この裏は駐輪場になってます。
塀の高さは、道路の通行人からは中が見えない高さ。でも、家全体のデザインを損なわない絶妙な高さです。
こちらは、外構屋さんの提案で採用しました。
リビングデザインの本田さん。カッコいい提案を有難うございます♪
外を見ながら、こんなリビングでコーヒーを飲みながら休暇を過ごせたら嬉しいですね。